ヘッド部門
今回は、平均的に上手な方の作品が多かったのですが、これといったインパクトを感じるものが少なかった気がします。
もうちょっとといった感じの作品が多くて、本当にそのもうちょっとが難しいのですが、そこを超えるともっと可愛いドールが活き活き仕出して素晴らしい領域になるとおもうのですが。もう少し頑張ってください。
no01 かにもどき作/ 恥ずかしがりや
コメントどおりの初々しさ、優しさが十分に出てますね。ただし初めてなので平均的でもう少し個性とか技術の工夫とか表現の工夫とかが欲しい気がします。でも正統派だから頑張ればもっともっと輝いた子が誕生しそうです。これからが楽しみですね。楽しみながら上達してドールの奥深さを感じられるようになったらいいかなと思いました。
no02 ゆきね 作/ ふんわり制服少女
リトルPちゃんヘッドが最初のドールだったのですね。ちょっと大変だったかもしれません。口元の位置とかはヘッドの原型に関係してきて、目の大きさや位置と会わせるのが難しいと思います。それからヘッドの出来も関係します。鼻の上下の窪み方とかいろいろです。ヘッド原型良ければもっと楽に楽しめたかもしれないと思ってしまいました。苦労の後が出ていますね。でも上手い下手関係なく愛着というのがすごい大事なので、それを最初の子で手に入れられたのではないでしょうか。
no03 ゆきね 作/はつらつ制服少女
2作目は格段に上達しましたね。植毛がない分だけ手描きの際にも楽だったかもしれません。制約がなく自由にのびのびとしています。本当にあかるくはつらつした活き活きさが十分に伝わります。瞳の描き方や口元もほぼ完成の領域かと思います。アクリル絵具にはいろんな材料があって、いろんな表現ができます。今回は佳作ですが、もっともっとみてみたいと思いました。
no04 ゆきね 作/ 初めての男子
描き目の子と入れ目の子とでは全然いろいろんな点が変わります。入れ目の子は目元を自由に削ったりして結構表現の幅が簡単に広がりますので、もう少しカスタムの工夫があった方が個性的で面白い子になったかもしれません。それよりも衣装づくりが主な方でしたら、衣装も全体見せていただけたら嬉しいです。
no05: ゆきね 作/ クール系制服少女
はつらつ制服少女とはまた違った清楚系のアニメ女子って感じですね。ブルーの色の瞳がきれいに描けています。
かなり上達されていますが、瞳の周りの表現が少しシンプル(寂しい)かな。もう少し表現方法をいろいろ考えて足していくような感じです。せっかくだからもう少し頑張って。
no06 ゆきね 作/ お姉さん系制服少女
とても可愛い雰囲気なのですが、撮影が少しボケてしまいましたね。それからせっかくのコメントの衣装とかも画像がないので雰囲気が伝わっていません。総体的によくできていますが、作家様がシンプルが好きだという感じでお人形にも少し元気がないかなと思いました。シンプルだけどとても活き活き力強い子もみてみたいです。
no07 鞠 作/ 異国の少女
初めてのドールメイクだったのですね。瞳の上の瞼の表現は違和感があまり感じられなくてよくできています。下のまつ毛が大変だったかもしれません。
絵具を使われる際に、自分が思われるより数段薄めて(ほとんど水で色気がないぐらい)、薄い色で着彩されると極端に目だなくなり、多少荒くても気にならないですよ。少し下マブタのまつ毛が濃かったから、印象がぐっと固定されてしまいましたね。
でも作りたい感じはよくできていて、伝わって来ますよ。
no08 ハル 作/ 初夏
前云回のメグより少し上達されましたね。細かいところまで神経がいきわたってドールヘッド全体の完成度も高く感じます。
ローラヘッドとは思えないぐらいカスタムメイクされていて技術力も含めて素晴らしいと思いました。
no09 ハル 作/ プチフェアリー
羽根のウィッグ面白いですね。でももう少し工夫が必要だったかもしれません。メイクも個性的でよくできていると思います。
できればアイの隙間をなくすぐらいの緻密なカスタムできてたらもっと素晴らしかったと思います。
no10 ハル 作/ 吸血姫
リトルPちゃんヘッドはとても難しいのですが、個性的な子を作り上げてすごい力量だと思います。
評価する側としてはあまりタイプではないのですが、作者様的にはこの子が一番力が入っているのかなと思いました。
no11 モラン 作/ 涙
作者様のコメントを読ませていただいて込めた思いがそのまま伝わりました。ソフビはキャストやビスクなどと違って人肌に近い柔らかさがあります。特にお顔は柔らかさが生きます。メイクや削りなどのカスタムももっといろいろ知ると楽しくなると思います。今回の子ですが、少し過剰だったかもしれません。もう少し控えめでも感情が十分伝わったでしょうし、悪くはないのですが、ぎりぎりといった感じでしょうか。写真の美しさメイクも丁寧できれいです。技術的にかなり素晴らしい表現力をお持ちのようです。大胆でしっかりした構成、いろんなことを考えて作れれていることが分かります。もう少しだけソフィスティケートされて自然な感じにみられるようになればもっと素晴らしいと思いました。
no12 彩月 作/ アンティーク風味
初カスタムのプチ姫のリアルとアニメの中間ぐらいといった感じ、オッズアイの可愛らしさ、ちょうど良い加減で調整できていると思います。ちょっと撮影がもう少しかな。衣装も手作りのアイもとても上手でかわいい子だと思います。
no13 彩月 作/ 夢で逢いましょう
白一色の中で夢をみている眠り姫とても素晴らしいと思います。ちょっとアニメチックなのにアニメ風じゃなくリアルに感じるのは不思議な気がします。まだまだメイクの技術が追い付いていないようですが、そんなのが気にならないぐらい可愛いですね。もう少しだけ彩色頑張って完成度がたかければ表彰したいなと思うレベルでした。でも可愛いし素敵なドールです。
no14 ゆえふぁ 作/ アンジェラで妖精さん
ゆったりとして可愛い癒しを一杯感じられる子になっていますね。素晴らしいと思いました。メイクも水彩色鉛筆とパステルだけということですが、ナチュラルメイクで違和感が全く感じられないというのは一つのテクニックです。
妖精耳大きすぎるかと思いましたがちょうど良い感じですね。ぬいぐるみと一緒の写真も含めて、この子が欲しいという人は一杯いそうです。アイラッシュをもう少しだけ上向きにつけるといいのですが、少し難しいかも。ユーチューブでメイクやカスタムの手順、方法などをアップする予定ですので、そういったものを参考にしてもっと完成された素晴らし子を作ってください。
no15 リチウム 作/ うさぎ
とっても清楚でおとなしい姫姉、初めてみたような気がします。残念ながら画像が少しぼやけて小さく下向きなので、雰囲気だけしか伝わってきませんが、サイトでアップのお顔をみると、とてもきりっとしたシンプルできれいなメイクでした。
作者様の気持ちが一杯詰まっているような気がします。
no16 れあ 作/ 令嬢
初カスタム、目一杯アップにして投稿していただきありがとうございます。初めてということなので、具体的なアドバイスをさせていただきますね。荒い部分が気になりますが、もともとは小さいヘッドでこんなにアップで見ることはないので、多分原寸でみたらきれいに可愛く見えるような気がします。
力強く描けていることはとても素晴らしいです。中間色や淡い色を使われている点も色の使い方も上達していけるタイプだと思います。小さいヘッド用の付けまつげは仕入れに苦労しています。大きさが人用の流用なので、なかなか細くて短くて小さいアイラッシュが手に入らないのです。それでも一本一品サイズを調整するぐらいの緻密さで手入れしていただければもう少し自然になると思います。もっと繊細に細かい部分に気を使われたらよいと思います。Sグレーテルヘッドなみの小さいヘッドを綺麗に仕上げる一番大事なポイントは、ルーペ眼鏡みたいなものを使うぐらいに細かい部分を繊細に大事に扱うということです。見える範囲、できる範囲で済ませるのはなくて、小さいものには小さいものを作る道具とコツが大事になります。
頑張ってくださいね。
no17 Malfrue 作/ Alice
ポーランドのドール作家さんです。カスタム毎回投稿していただいてありがとうございます。
衣装や撮影の背景など毎回工夫されていて、創作ドールの感じがとても楽しいです。
21-03ヘッドの可愛らしさがよく出ていて素晴らしいアリスが誕生していますね。
no18 Malfrue 作/ Angela
首だけじゃないように首から下を衣装で隠すとかしてもらった方がよかったかもしれません。メイクが面白いですね。
no19 れあ 作/ 水色のグレーテル
前作よりもアイラッシュがきれいに収まっていて、上手になりましたね。次はアイラインやまつ毛を、もっと小さい筆でもっと小さく表現できたら、もっと可愛くなると思います。
no20 しずる 作/ LUNAカスタム
最初の印象が瞳がちょっとだけ大きすぎるかな? と思いました。ほんのわずかでずいぶん印象が変わります。
でもアニメ顔の瞳の大きさは好みなので、意見は意見として聞いてくださいね。
文面をみたらご自分の創作ドールアイだったのですね。それを使うためにアイホールも大きく開いて作られています。
瞳の周りのペイントも丁寧できれい、よくできていると思います。
no21 暮乃あかり 作/ 満足げな男の子
植毛ヘッドを少しずつ丁寧に仕上げてとてもきれいでファンタジックな子が誕生しています。すごくいい雰囲気です。
技術的なことでいうと、小さいヘッドの小さいメイク、使う道具次第でいろいろ変わります。
ふんわりとした感じが好きだったら今のままで十分な気がしますし、もっと細かく丁寧にメイクされるともっとはっきりと意志の伝わるくりっとした子もできるようになります。道具と技術を覚えるのもカスタムの楽しさです。センスがとても素晴らしいので、楽しみです。
no22 カナメノハルト 作/ サマーグレーテル
アニメ系からはいってこられたのでしょうか? メイクが力強くてとても印象的です。47グレーテルは60グレーテルよりもややぼかした淡い感じに作ったので、ひょっとしたら60グレーテルのメイクの方が向いているかなと感じました。大きいグレーテルヘッドは造形の凹凸が深くてはっきりしているのでメイクも力強さが必要で大胆なメイクが似合う子です。
それでもこのサマーグレーテルはとてもよくできていると思います。パステルとか使って、もう少しだけ柔らかいぼかした感じや薄い微妙な部分への配慮ができるようになると、リアル系がもっと活きてくると思います。テクニックだけじゃなくて道具や道具の工夫でだいぶ変わりますよ。好きで描かれている人の気持ちが一杯あふれていて伝わってくるいいメイクだなと思いました。
no23 カナメノハルト 作/ 吸血鬼のお嬢様
吸血鬼とは思えない可愛いフェアリーになったような。衣装は吸血鬼風だけどお顔のどこかにもう一工夫必要だったかもしれませんね。でも1/3の子のメイクと違って、こちらの子はすごくナチュラルないいメイクができているように見受けられます。というか写真の撮り方がもう少し正面からあるいは、もう少し雰囲気を考えて撮られたらよかったのですが。ちょっと角度が悪くてよく見れないのが残念です。
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