第3回創作ドールコンテスト寸評

第3回コンテストに多数のご参加有難うございました。
今回、アニメ彩色ヘッド部門を特別企画として設け、新しいアニメキャラとして商品化を考えていることを明記して募集しましたが、残念ながら該当作品無しという結果になりました。
ただし、投稿いただいた作品は、どれもレベルの高い作品ばかりで、かなり選考に戸惑いました。最終的な選考基準ですが、商品化したいもののイメージに近い作品を選びました。

コンテストの内容や方法にご意見などありましたら、メールにてお寄せください。

<アニメ彩色部門総評>
アニメ彩色部門は優秀賞なし準優秀作品2名とさせていただきました。新しいキャラを作るという意味で今回募集をしましたが、結果、どの作品も少しだけインパクトが足りないと考えた結果、該当なしとさせていただきました。
商品化するということは最低でも数百個単位で商品を販売できるという確信を持てないと商品化できませんし、展開させるためのコンセプトも必要です。
人気の漫画キャラとかゲームキャラとかそういうものに似ているとか、彩色の技術が高いとかではなくて、純粋にオビツ60ボディを使った彩色ヘッドキャラとしてドールにした場合、新しいインパクトが出せるかどうか、作家として何か訴えてくるものが伝わってくるかどうか、そういうことも考慮しています。
また、投稿画像だけで作品の優劣を判断できるものではありませんし、画像から伝わってくる作者のコンセプトや写真撮影テクニックも影響します。彩色の具体的レベルよりはそういうものが優先されて投影してしまいます。

応募いただいた作品は全てレベル以上にあり、素晴らしい作品ばかりでした。個々に寸評を入れるとしても、ただインパクトが足りないとしかコメントできません。そのためアニメ部門の寸評はなしとします。本当にどれも好みの違いだったりするだけで優劣を付けるのはどうかなという感じでした。ただし、コンテストということで応募されている以上、選考しないと失礼にあたります。
準優秀賞に選んだ2名の方の作品は、インパクトとコンセプトが他の方より伝わってくる度合いが強かったと思います。

PARABOXでは、今回のアニメ彩色部門は、今回限りで終了とします。今回参加いただいた方と個別に協議することで新しいキャラを作り上げたいとも考えています。副賞ご連絡の最に、ご意見やご提案などあればもっとコミュニケーションさせていただきたいと思っています。ご連絡お待ちしております。

<ヘッド部門総評>
ヘッド部門は今回投稿数が少なかったのですが、個性豊かな作品4点となりました。
優秀賞は、残念ながら該当作品無しとさせていただきましたが、それぞれ寸評をいれさせていただきました。
♯1
<作=佳緒里>
PARABOXでは本格的な球体関節人形の作品投稿も大歓迎です。できればボディ全体まで見せていだきたかったです。初めてとは思えないほど顔もリアルに作られていますし、かなり上手な作品だと思います。
個人的な意見ですが、次の作品を作られる際には、新しいタイプの表情のヘッドを意識されてはどうかと思いました。(あたらしもの好きなので、そういう意見になってしまいます。)
美冬(みふゆ)
<作=瑞光 琢磨>
とても細かく丹念、精密に彩色されてて清楚で綺麗なヘッドです。テクニックも感じられます。ただその点と関係しているかどうか分かりませんが、表情がやや無機的に感じられます。アニメ調とリアルの中間にある分、ちょっと中途半端に感じられるかもしれません。もう少し個性を意識されると何か新しさが出てくるような気がします。
人工天使
<作=藤堂緋呂>
多分、ボディなしでグレーテルヘッドだけでの撮影処理化と思われます。ウィッグや首周りの衣裳、アクセサリー、眼窩部分のカスタムとそれぞれ凄くパワーが感じられ、新しいグレーテル創作の萌芽みたいなものを感じて、準優秀賞とさせていただきました。部分的に見せる作品ではなくて、全体を見せた状態で一式作っていただければ優秀賞差し上げたかもしれません。
曙光
<作=鴉小童>
台湾のユーザーさまからの投稿です。日本語どこまで読めるか分かりませんが、とても綺麗な作品です。瞳の色なども含めていろいろな細かい部分までオリジナリティが凄く感じられます。

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